せどり虎の巻

ブックオフの店舗

私はブックオフでほとんどの商品を仕入れてきましたので、ブックオフの店舗は必須でした。
ちなみに、私がせどりを始めて1年後ぐらいに、ブックオフの店舗の近くに引っ越してきました(笑)。
確かにいま(2016年現在)のブックオフではせどりに対する対応が厳しくなっています。
実は私がせどりを辞めたきっかけは、店員にせどり行為は止めてほしいといわれたことでした。
店舗によってはせどりが出来ないところもありますが、出来る店舗もあります。
また、ブックオフのせどり環境が悪くなったことは、逆にいうとライバルが大幅に減ったことにもなります。
そして今後、せどりに対する対応が緩くなる可能性もあるのです。
このサイトをあなたが見るのはいつか分かりませんが、その時の状況次第では、せどりの可能性は残されています。

インターネット環境

アマゾンで販売するためにパソコンは必須だと思います。プリンタもほぼ必須です。
ブックオフなどで本の相場を検索する際に、スマホかガラケーが必要になります。

パソコン

アマゾンへ出品する際に必要になります。

価格最適化ソフト

出品数が多くなってくると、商品の価格最適化を手動で行うことは困難になります。
また、手動で行っていたのでは他の出品者との競合に負けてしまう可能性も高いのです。
そのために、価格最適化ソフトを入れて自動で価格改定をする必要がでてくるでしょう。
 アマゾンへの商品登録(出品)作業も、アマゾンで行うよりは価格最適化ソフトから行うほうがラクです。
私はいくつかの価格最適化ソフトを使ってみましたが、いちばん優れていたのは『せど楽MK-Ⅱ』というソフトです。
せどりにとっての定番的な存在でもあります。
ソフトの中には動作が重たいものもありますが、せど楽はとても軽く動きますし、バグもありませんでした。
わからないことはメールで聞けば丁寧に対処してくれるので安心です。
もし価格最適化ソフトを利用するとしたら、『せど楽MK-Ⅱ』をおすすめします。

せど楽

この画像は『せど楽MK-Ⅱ』の出品登録画面です。
感覚的に操作することができます。
上画面の赤い部分にバーコードリーダーで入力すると、下画面のようになります。
価格・コンディション・価格最適化の有無、上限・下限設定、補助入力によるコメント、仕入れ金額を入力し、保存します。
これらの情報をもとに価格最適化が行われます。

せど楽MK2

スマホ

アマゾンでの中古本の相場・ランキングを検索するのにスマホかガラケーが必要です。
また、スマホでは「モノレート」(無料/アマゾンの商品ランキングと価格推移を調べられるサイト)が見られます。

ガラケー

私はガラケーとスマホの2台持ちで、中古相場の検索はガラケーで行っていました。
「Y&Sせどり携帯サーチ」というサイト(有料/月額450円)が使いやすく、また自分の機種(W61CA)との相性も良かったので、ずっとこれを利用しました。
スマホにしてもガラケーにしても、無料でサーチできるアプリ・サイトはたくさんあります。
ガラケーが良いのは物理ボタンを押すところです。
私は不器用なのでスマホですばやく入力することは出来ませんでした。
また後述しますが、ガラケーで操作するとせどり脳にスイッチが入るような感覚がありました。

アマゾンアカウント

アカウントとは、加入者ごとに金銭の記録・計算を行う仕組み、つまり口座のことです。
アマゾン出品者アカウントを作ることで、アマゾンで販売する権利が得られます。
大きく分けてFBA出品と自己発送出品があります。

FBA出品

FBAとは「フルフィルメント by Amazon 」の略です。
簡単にいうと、FBA出品者は小田原市や堺市、鳥栖市などにあるアマゾンの倉庫に仕入れた商品をまとめて段ボールで送ります。
自分の商品に注文が来た際には、アマゾンが商品の発送を請け負ってくれるのです。

FBA出品のメリット

一般に自己発送より売れやすくもなります。
たとえば、このように出品者がいるとします。

FBAのメリット

アマゾンでは送料込みの価格が低い出品者ほど、上位に表記されます。
しかし同じ価格設定をした場合は、FBA出品者が優先的に上位に表記されるのです。
4人の出品者の送料込み価格は全て同じですが、“プライム”のマークがついているFBA出品者(赤い囲み)2人が上位にあります。
プライム会員はお急ぎ便が追加料金なしで利用できます。
上位に表記されただけでも有利ですが、プライム会員が購入する確率も自然と高まるのです。
さらに、一番上の出品者に注目してください。
価格の下に「代金引換と」と書かれています。
つまりこの出品者の商品だけは、クレジットカードを使わず、コンビニやATMに支払いに行くこともなく、購入できるのです。
購入者は代金引換手数料を余分に支払う必要がありますが、代金引換で購入される方は意外と多いので有利です。
上から2番目のFBA出品者は、その点で少し損をしています。
代金引換決済を導入するかは出品者が決めるのですが、導入しても出品者側の負担はないからです。
またFBA出品の場合、商品によっては自己発送より高めに価格設定しても売れる可能性もあります。
ただ、FBA出品のいちばんのメリットは労力と時間を節約できることです。
その他、仕入れた商品の保管スペースが不要、返品や返金などの対応をアマゾン側がしてくれる、などのメリットがあります。
発送とカスタマーサポートをアマゾンがしてくれるので、出品停止設定をしなくても長期間家を空けられます。
私は初期の頃は自己発送で、1年ほど経ってからFBAにしましたが、とてもラクになり売上にも勢いがつきました。

FBA出品のデメリット

自己発送にはない手数料(出荷作業手数料・重量手数料・月間保管手数料)がかかることです。
1年以上売れない商品には、長期在庫保管手数料がかかります。

自己発送出品

こちらは注文が来た際に一つ一つ自分の手で梱包し、集荷にきてもらうか郵便局などに持ち込んで発送します。

自己発送出品のメリット

手数料を抑えられることです。

自己発送出品のデメリット

労力と時間がかかることです。

FBAか自己発送か

これはその人の性格や生活スタイル、在庫の規模などによります。
自己発送をやってみて、手間が掛かりすぎると思えば、FBAに移行するのが良いかもしれません。
また自己発送よりもさらに手間が掛かりますが、ヤフオク出品専門のせどりもいます。
やはりその人の価値観で決まるようです。

配送契約・郵便契約

FBAの人も自己発送の人も、配送契約を結んだ方が有利です。

日本郵便

FBAの人はゆうパックの契約を、
自己発送の人は特約ゆうメールかゆうパケットの契約を結ぶとよいでしょう。
特約ゆうメールやゆうパケットには年間500個以上などの契約条件があります。
料金は局ごとに異なったり、厚みにより異なったりするため、一律ではありません。
私は自己発送の頃は特約ゆうメールで契約していました。
特約ゆうメールは厚さ2cmまでという規定があります。
ゆうパケットは追跡サービスがあり、厚さ3cmまで送れます。

ヤマト運輸

FBAの人は宅急便の契約を、
自己発送の人は、DM便の契約を結ぶと良いでしょう。
ただ、DM便は厚さ2cm以内という条件があるため、本の場合は不利です(多くの単行本は2cmを越えます)。

佐川急便

FBAの人は宅配便の契約ができると思います。
メール便は法人しか契約できないそうです。

梱包材

必要な梱包材もFBAと自己発送で多少異なります。
ここではFBAと自己発送のそれぞれの方法を簡単に説明したあと、必要な梱包材を挙げていきます。
商品の扱い方はあとで説明する評価にも関わります。
当然ですが、きれいに清掃し丁寧に梱包した方がお客様に好印象を持ってもらえます。

FBAの場合

FBAの場合は、商品を出品したあと、本のバーコード部分をアマゾンの管理シールで隠し、段ポールにまとめて入れて、アマゾンの倉庫に送ります。
そのため以下の梱包材が必要となります。

クリスタルパック
商品に直接シールを貼っても問題はないので、これは使用しないFBA出品者もいます。
管理シール
これを印刷するプリンタも必要です
段ボール
リンク先などで購入できますが、近くのお店などで調達できるかもしれませんね。
ガムテープ
大量に使うようになったら、リンク先などで安く購入できます。

自己発送の場合

自己発送の場合は、商品を出品したあと、自宅に商品を保管し、注文が来るのを待ちます。
注文が来たら、本をクリスタルパックなどに入れ、さらに封筒に入れて発送します。
雨に濡れると商品が傷むので、防水できる袋にはできるだけ入れた方が良いでしょう。

クリスタルパック
テープつきが便利です。雑誌など→A4サイズ 大きめの単行本→B5サイズ 小さめの単行本・新書・文庫→A5サイズ などです。
封筒
様々な大きさの封筒が必要です。雑誌など→角2サイズ 大きめの単行本→角5サイズ 小さめの単行本・新書・文庫→角6サイズ などです。
両面テープ
封筒を閉じるのに使っていました。ノリでもいいのですが、私は両面テープの方が使いやすかったです。
プチプチ
自己発送では必要になる場合があります。リンク先などで安く購入できます。
封筒とクリスタルパック

本の清掃用具など

ペーパーナイフ
仕入れた本のシール(値札)をはがす時に使います。大抵はこれだけではがれます。ダイソーで購入しました。
ライターオイル
シールをはがす時に使います。はがれにくいシールやシールのノリ残りに使います。写真のセリアのライターオイルが使いやすかったです。
ダイソーのシールはがし(写真のもの)でもOKです。ダイソーのライターオイルはニオイがキツすぎると思いました。
アルコール
本をキレイにするのに、私はアルコールを浸したティッシュで汚れを落としていました。ライターオイルでも代用できますが、伸びないので結局アルコールを使うことになります。ローソンストア100の「消臭シャワー」という商品が使いやすかったです。

清掃用品

バーコードリーダー
仕入れた本をアマゾンに出品する際に必要になります。その他なにかと役に立つ機器です。
 
住所スタンプ
自己発送の人はこういうのをつくっておくと楽です。封筒の裏に押します。
 
カッターなど
特に自己発送の人は利用機会が多いでしょう。この形の下敷き(ダイソーで購入)が便利です。
 
ティッシュペーパー
ドラッグストアなどでまとめて買ってました。

必要なもの

アマゾン以外の販路

私はアマゾンで販売していましたが、ヤフオクの方が性に合うという人もいます。
また、アマゾンでは扱っていないけれど高額で売れそうな商品に出会うこともあります。
それらの販路としてヤフオクや駿河屋などを利用する方法もあります。

ヤフオク

メリット

アマゾンではお客様に対して販売するという意識が非常に強いのですが、ヤフオクでは落札者と出品者は対等に近い関係になります。
その気楽さを好んでヤフオクをメインに販売している人も多くいます。
あと、手数料がアマゾンの自己発送に比べても安く済みます。

デメリット

現在は多少簡略化されていますが、出品から落札確認・発送・評価まで、手間がかかります。
私はあまり使いこなせませんでした。

駿河屋

販売経路の裏技になり得るかもしれません。
アニメ・アイドルなどマニアックな商品に関してはしっかりした査定をしてくれます。
せどりを終了した時、アマゾンからめぼしい商品を引き上げて駿河屋へ送りました。

メリット

出品と発送が簡単です。
総じて、高めの金額で買い取りしてくれます。
少し時間がかかりますが、ネット上で査定してもらった上で発送できるので安心です。
査定額3000円以上で着払いで送れるため、送料・梱包材などの負担がほぼゼロです。

デメリット

想定外に安い査定額になる商品もあります。
ですが着払いで送れるというところに、可能性は感じられました。

まとめ

それぞれの事情や価値観によって販売形態が変わってきます。
仕入れ経路も中古本の仕入れとしてはブックオフが優位ですが、新品の転売に目先を変えればホームセンターや家電量販店なども仕入れ先候補に挙がります。
自分のスタイルをなるべく早く確立することが重要です。